
法事の時に正座でお経を聞いていると、足がしびれて立ち上がれなくなってしまうことも。
「毎回足がしびれてツラい…」「どうやったらしびれにくくなる?」と悩んでいる人は多いのではないでしょうか?
今回は正座で足がしびれてしまう原因や、しびれにくくなる座り方について紹介します。
正座をすると足がしびれる原因は?
正座で足がしびれるのは、足の血流が悪くなっていることが原因です。
正座の姿勢は膝や足首に体重がかかるので、神経や血管が圧迫されて血液の流れが滞ってしまいます。
しびれや痛みなどの感覚は、自分の体が「異常事態が起きている!」と警告しているのです。
法事では「正座を崩すと失礼になるかも…」と、頑張りすぎてしまう人もいるでしょう。
しかし故人を偲ぶ場で、足のしびればかりに気が取られてしまったり「はやくお経が終わらないかな…」などと考えだしたりしては本末転倒。
正座が苦手な人は無理をせず、足を崩してラクな姿勢で臨んでも問題ありません。
礼拝のときは正座に戻すなど、無理のない範囲で行いましょう。
足のしびれを解消する方法は?
長時間の正座で足がしびれてしまった時は、しびれている部分をギューッと指圧するようにマッサージしましょう。
血流が良くなることで、しびれが改善されやすくなるはずですよ。
足の親指を曲げ伸ばししたり、反らしたりする動きもおすすめです。
無理に立ち上がると転倒や怪我の恐れがあるので、必ずしびれが解消してから動くようにしてください。
「しびれているところを見られるのが恥ずかしい」という人もいるかもしれませんが、足のしびれは誰にでも起こることなので、全く恥ずかしがる必要はありませんよ。
正座で足がしびれにくくなる方法とは?
正座をしたあとに、足がしびれて動けなくなったことがある人も多いはず。
ここでは、正座で足がしびれにくくなる対策方法について紹介します
背筋を伸ばす
背筋をしっかり伸ばして座ると、体重による圧迫が分散するので、足がしびれにくくなります。
さらに前方(膝)に体重をかけるようにすると、足の甲やふくらはぎへの負荷を軽減できるでしょう。
ただし、前に体重をかけると背筋が丸まって猫背になりやすくなるので注意してください。
背筋を伸ばして正座することで、見た目も美しくなりますよ。
膝をくっつけず、つま先と腹筋も意識する
膝をくっつけないように正座すると、足にかかる圧迫を軽減できます。
男性なら拳1個分、女性なら3〜4cmほどであれば、崩れた座り方には見えにくいでしょう。
また、つま先を重ねるように座り、時々上下を入れ替えるように動かしておくと、血の流れが良くなってしびれにくくなります。
さらに腹筋を意識しながら、かかととお尻の間に紙1枚分の間を作るようなイメージで、上半身を引き上げるように座るのもおすすめです。
時々体の重心を移動させる
正座をしながら時々体の重心を移動させるのも、足がしびれにくくなる方法の1つ。
背筋は伸ばしたまま、上半身をゆっくり前後左右に動かしてみましょう。
動きが大きいと不自然に見えてしまうので、あくまでゆっくりと揺れるようなイメージで重心を変えてみてくださいね。
立ち上がる前につま先を立てておく
正座の状態から立ち上がる少し前に、しばらくつま先を立てておくのも効果的です。
つま先から足の甲を浮かせる跪座(つま先を立てた正座)の姿勢になることで、足への圧迫を軽くすることができますよ。
対策としてはもちろん、しびれが早く取れやすいので、しびれてしまった後にもおすすめです。
座布団から足の甲を少しはみ出して座る
座布団を使う場合は、足の甲を少しはみ出すようにして座ると、足の甲や指先にかかる圧迫を軽減することができます。
あまりにも足がはみ出てしまうと、座布団の前の方が大きく空いて不自然な印象になってしまうので注意しましょう。
ズボンの場合はゆったりしたものを選ぶ
タイトなパンツや、ジーンズなどの厚い生地のズボンは、正座をしたときに足を圧迫してしまいます。
法事などで正座をすると分かっている場合は、できるだけゆったりしたデザインの柔らかい素材でできたズボンを選ぶようにしましょう。
正座椅子を使う
「とにかく正座が苦手」「足に持病があって正座をするのが難しい」という人には、正座椅子がおすすめです。
正座椅子とは、足とお尻のすき間に置いて座ることで、ラクに正座ができるようにサポートしてくれる低い椅子のこと。
クッションタイプや折りたたみ式など、さまざまな種類があるので、ぜひ用途に合わせて選んでみてくださいね。
正座に慣れていない人にとって、足のしびれは大敵ですよね。
無理に立ち上がろうとすると転倒や怪我をする可能性もあるので、しびれが取れてからゆっくり動くようにしてください。
しびれを軽減させるには、座り方や姿勢を意識してみるのが効果的です。
「正座をすると足がしびれて大変!」という人は、ぜひ今回紹介したポイントを試してみてくださいね♪